こんにちは。
フィッシングパーソナリティのKaz(@kaz_sgf)です。
今週も雨が多そうですね。
先日の台風で被害に遭われた地域が心配です。
そして気温も一気に秋めいてきたので、みなさま風邪などにはお気をつけください。
先日はパックロッド(マルチピースロッド)の正しいセッティング方法、継ぎ方の記事をアップさせて頂きました。
大変大きな反響を頂き、びっくりしております。
自分もそうなのですが、案外知らなかった方もいたりなど、ただの小ネタですが記事にしてよかったです!
今日はタイトルにもある通り、タックルバランスについてのお話です。
このお題については、賛否両論あるのは承知の上です。
手の大きさ、握力、パーミングの仕方、釣法、などなど…
個々人のいろんな要素で変わってくると思っています。
そんな中でも、今回自分の中で気付きとして出てきた示唆を記事にしてみました。
ぜひお付き合い頂ければと思います!
それでは行ってみましょう!
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目次
最近気になってしょうがないタックルバランス
これはおそらく、自分がバスフィッシング以外にも大好きなソルトフィッシングの影響かもしれないんですよね。
例えばジギング。
船に乗ったらひたすらジギングするわけで。
例えばタイラバ。
船に乗ったらひたすらタイラバを落として巻いてを繰り返すわけで。
釣りの中で同じ動作を続けてやる場合は特に、このタックルバランスが合っていないと、釣りの最中にものすごく気になってしまうんですよね。
バスフィッシングでは、複数のタックルを持ち込み釣り方やルアーの種類に合わせてタックルを取っ替え引っ替え、様々なパターンを1日の中で繰り返し試します。
この影響なのか、バスフィッシングにおいては、タックル一つ一つにそこまでタックルバランスを気にしたことはありませんでした。
気になり出したのは、ここ1、2年の話なんですよね。
そこには軽量化の進む、バスフィッシングタックルの進化にもあるのかなと、最近は思っています。
タックルの軽さは正義ではないと思うようになってきた
これは最近、本当によく考えています。
自分は個人的にはタックルの軽さは正義ではないと思っています。
「軽いロッド、軽いリールで感度を高めるんだ!」
これは一理にはあるとは思いますし、正解だとも思っています。
ただ、タックルの軽さがすべての場合において最高の解答ではないと思っています。
ベイトフィネスは感度重視でタックル全体を軽く
マキモノはアングラー側である手前に重心を置きたいからリールを重く
などなど。
タックルバランスやタックルの重さについては様々な説がありますが、これらの説も不正解ではないですが、完璧な正解ではないと思っています。
かくいう自分も、上記の原理でタックルを組んでいたりしますからね。(笑)
ただ、ここ数年はなんかしっくり来ない場面に遭遇することが多くなってきました。
そしてある日、
これにはとある理由があることに、気づかされました。
それは、
ロッドを構える向き
にあるのではと。
正確には、
ロッドティップの方向を指しています。
- 上に向ける
- ニュートラル(水平)
- 下に向ける
これらが関係してくるのではないかと。
これは、タックル全体の重心をどこに置くのかということに帰結してきます。
この仮説を検証するべく、まさにいろいろ試している最中です。
つい先日、レジットデザインのマルチピースロッドを導入してみました。
モデルはWSS63L-5というライトアクションのスピニングモデルです。
バスフィッシングにおいては以下のようなものを想定していました。
- スピニングのマキモノ用全般
- その中でも特にシャッド用
- シャッドの中で深く潜るシャッド用
これらのルアーを扱う専用機として導入しています。
オカッパリや大好きな沖縄旅行用ではありません。(もちろんこの目的でも使います!)
ハードルアー限定のH1GPXを始めとするトーナメントでもガッツリ使う、ガチの実戦導入のためです。
ん?
わざわざレンタルボートスタイルのバスフィッシングにパックロッド!?
実はこれには大きな理由があるんですよね。
なぜスピニングのマキモノ用にパックロッド(マルチピースロッド)を導入したのか!?
これには明確に3つの理由があります。
- 構えた時のロッドティップの向き
- タックル全体の重心の位置
- タックル全体のウエイト
一体どういうことなのか。
構えた時のロッドティップの向き
シャッドなどのマキモノを扱う際、基本的にはロッドを構えた際にロッドティップはニュートラル、もしくは下を向いて扱うことが多いと思います。
なので、先重るロッドがベストだと判断しました。
自分が普段愛用している、LEGITDESIGN(レジットデザイン) WILDSIDE(ワイルドサイド) WSS-ST65L もシャッド用として気持ちの良いロッドです。
▼WSS-ST65Lのセッティングやインプレッションはこちら↓
ただ、虫用やライトキャロ用にタックルセッティングを詰めているため、ロッドを構えた時に自然にロッドティップが上を向くように、タックル全体の重心がアングラー側にあるようにしています。
じゃあシャッドやるときは、ティップを下向ければええやんけ!
たしかにそうですよね。(笑)
1日の中で、一部の時間のみシャッドを巻く時間がある、というような自分の釣りをしている時間の全体シェアの一部であれば良いかもしれません。
ただ、ずっと同じ釣り続けてやってると、ロッドを自然に構えた時にティップが向きたい方向に向かないというタックルバランスは、物凄くストレスに変わります。
このティップの向きを司るのが、タックル全体の重心の位置になります。
タックル全体の重心の位置
重心を少しでもティップ側に寄せるために、WSS63L-5に合わせるリールを重さ155グラムの16ヴァンキッシュC2000HGSにしています。
こうすることで、以下のように重心はティップ側に寄り、構えた時に自然とロッドティップが下がります。
実際にWSS-ST65LとWSS63L-5のセッティングを例に、重心の位置やティップの向きを比較してみましょう。
この重心コントロールによって、構えた時にティップがどこを向くのか。
先重りは悪ではなく、スピニングにおいてのマキモノをする時には大きな武器になるくらい、使っていて気持ちの良い絶妙なバランスになるんですよね!
WSS63L-5のロッドウエイトは100グラム、決して軽くはなく、むしろ昨今のバスフィッシング用のスピニングロッドでは重い部類です。ちなみにWSS-ST65Lは86グラムになります。
そしてパックロッド(マルチピースロッド)のため、ブランクスがどうしても太くなります。これも一因となり、重心はブランクス側によることになるのです。
大事なことなのでもう一度言います。(笑)
タックルの重さもロッドの先重りも悪ではないです。
要はどんなシチュエーションでそのタックルを使うかで変わってくると考えています。
今までワイヤーベイトなどのマキモノやジグストに使用していたWSC65MHですが、自分の中でジグストの理解が進み、用途をジグストに寄せるために、上記と同じ理由でセットするリールを14カルカッタコンクエスト&15メタニウムDCから19アンタレスに載せ替えました。
重心をアングラー側に寄せ、構えた時に自然にロッドティップを上に向けやすくするためです。
▼WSC65MHのセッティングやインプレッションはこちら↓
タックル全体のウエイト
ただ、これは本当にパーソナルな感覚に過ぎないのかもしれません。
タックル単体の重さは、先程のように重心のコントロールに用いることができます。
タックル全体のウエイトを上げ下げするのに、どんな意味があるのか?
自分はバスフィッシングのルアー操作の際においては、ほぼロッドを強く握ることがありません。
これはベイトでもスピニングでも同じです。
そして私の握力も、一般成人男性の中では軟弱な方です。(もやしっ子なんですよね…w)
なので、引き抵抗の強い深く潜るシャッドだと、リトリーブの際にどうしてもルアー側にタックルが引っ張られる感覚があるんですよね。
特に粘りのあるロッドを使うと顕著なんです。
導入したマルチピースロッドであるワイルドサイドのWSS63L-5に関しては、以前ストアイベントに行った際、レジットデザインの千田さんに解説頂いたんです。
▼レジットデザイン ストアイベントの様子はこちら↓
この時はビッグベイトロッドに夢中でしたが。(笑)
その時のロッドの重さの感覚と、ややレギュラーテーパーに寄った感じのブランクスが印象的でした。
それからというもの、店頭に並んであるものも触り続け、このロッドウエイトとテーパーアクションがあれば、深く潜るシャッドにはベストなのでは?という結論に至ったことが導入のキッカケです。
タックルに、特にロッドに重量があるため引き抵抗の強いルアーを引いても、重心がアングラー側にあります。
タックル全体のウエイトも相まってどっしりと構えている感じがあり、非常に快適にルアーを引いてくることができます。
このように、リールをあえての16ヴァンキッシュのC2000番のように軽いモデルをセット、これにより構えた時に自然にロッドティップが下がります。
そしてロッドの重さのおかげでタックル全体乗るような重量感もあり、自分の中ではベストなマキモノスピニングタックルになりました。
ただ、実はここで気になっていたのはWSS64MLの存在です。
実物を触れていないのでなんとも言えないのですが、あの逆さグリップ形状は絶対に意味があると。
あの逆さグリップを選択したのは、重心をブランクス側に持たせ、構えた時にロッドティップが自然と下がるようにしているのでは?と。
これは今度実物を触ってみて、真相を確かめてみたいポイントです。
(お持ちの方がいたら、ぜひ触らせてほしいです!)
気持ちの良いタックルバランスは人それぞれ
ここまでつらつらとかなり主観の入ったタックルバランスについて語ってきました。
でも実際のところ、気持ちの良いタックルバランスは人それぞれだと思ってます。
軽さ至上主義でも良いですし、マキモノリールは重心をリールに寄せるために丸型でないとイヤだ!みたいな。
自分は全部個性だと思ってます。
フィーリングは人それぞれです。
そして同じパワー表記のロッドでも、レングスによって味付けがだいぶ変わっているモデルも存在しています。
合わせるリールやルアーで、同じパワーで同じようなレングスのロッドでも、タックル全体のフィーリングが変わってくるでしょう。
そして自分のように軟弱握力のもやしっ子にも関わらず、ルアーをアクションする時は、常にフェザータッチのごとく軽く握る人もいれば、ガッシリとパーミングする人もいると思います。
パーミングの仕方一つを取っても受け取るフィーリングは変わります。
最後に自分のほんの一例ですが、
LEGITDESIGN(レジットデザイン) WILDSIDE(ワイルドサイド) WSS-ST63MLはパワーフィネスロッドでの話です。
▼WSS-ST63MLのセッティングやインプレッションはこちら↓
一番最初に、このロッドに合わせたリールは16コンプレックスci4 C2500HGS F4。
このセッティングで野良ネズミの扱いは非常に気持ち良かったんです。
ティップも自然に下がるし、出力されるアクションもキビキビしてて、実際によく魚を連れてきてくれました。
でも肝心のパワーフィネスにはイマイチで…。
タックルの重心の位置が悪く、ロッドのティップが下がり過ぎて、パワーフィネスには快適ではありませんでした。
しばらく野良ネズミスティックと化していたくらいですから。(笑)
要因は構えた時のロッドティップにあると仮説を立てて、ソルトで使っていた15ツインパワー2500HGSに載せ替えたんです。
すると自然に構えた時のティップは上を向くようになりました。
ただ、今まで出せていたアクションが出せなくなり、不思議なほど野良ネズミで釣れず…。
野良ネズミスティックとしてのバランスを完全に崩してしまったんです。
ただ、パワーフィネスとしての使い心地は向上し、パワーフィネスとしての釣果が一気に上がったんですよね。(笑)
16コンプレックスCI4+のリールウェイトは180グラム
15ツインパワー2500HGSのリールウェイトは240グラム
重心の位置を見比べてみましょう。
コンプレックスのときは重心が明らかにティップ側に寄り、ツインパワーはアングラー側にあるのです。
これが扱うルアーや釣り方での気持ちよさの違いを生んでいました。
こうやって見てみると、タックルバランス、非常に奥が深いです…。
考えれば考えるほど、正解がわからなくもなってきます。(笑)
こりゃ沼ですね…。(笑)
これからも、それぞれの釣りでベストなタックルバランスを探す旅は続きそうです。
フィールドなどでも、いろいろ意見交換やご教授頂けると嬉しいです!
▼自分のセッティングまとめはこちら↓
軽さは正義!いや、コレわかるわ!なんでパックロッドにそれを求めたw!みたいなご意見は、ぜひTwitter(@kaz_sgf)まで、ツイートでもDMでも大歓迎です!
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