こんにちは。
フィッシングパーソナリティのKaz(@kaz_sgf)です。
今日の内容はマニアックかもしれません。
自分の妄想に付き合って終わる可能性もあります。(笑)
まさかブログ書いていてエクセル使うとは。
でもちょうどBasserさんにレジットデザイン ワイルドサイドのロッドカタログが同封されていることもあり、どうしても書きたかったことをまとめてみました。
これでロッドカタログを見るのが、さらにおもしろくなりますよ!(たぶんw)
アナタの次のロッド選び、お手伝いします!w
それでは行ってみましょう!
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ロッドカタログにハマったきっかけ
これは船釣りを本格的に始めるようになってから、ロッドカタログを見るのが楽しくて仕方なくなったんですよね。
きっかけは今は無くなってしまった、とある日の上州屋渋谷店での出来事でした。
タックルベリーも含めて、改めて釣り人にとってはこのエリアは大事なエリアだったなぁと。
そこで船釣りロッドを物色していたんですよ。手に取ったのが以下の2つのモデルでした。
- シマノ ライトゲームCI4 TYPE73 MH200
- シマノ ライトゲームCI4 TYPE73 MH230
手に取りながら店員さんと話をしていたんです。
K「パワーも同じなので200の短い方が取り回ししやすいですよね!ライトヒラメに使いたくて、今持っているMからMHにしたいんです」
店「なら230ですね!パワー表記同じですが、食い込み違いますよ」
こう言って230を手渡されたんです。そして同じ50号のオモリを付けてみたんですよね。
K
明らかにロッドの曲がりとティップの入りが違うんですよ…。
K「おなじ7:3調子のMHですよね!!!?」
店「はいw(こやつの反応気持ち悪いなw)」
店員に「変なヤツが来た」との印象だけを残し(笑)、この日はあまりの衝撃にロッドを買うことなく店を後にしました。
そして帰りの東横線で、ひたすらシマノのHPのロッドスペックを食い入るように見ながら帰ったのがきっかけです。
ここでカタログスペックを見てみましょう。
モデル | 全長 | 先径/元径 | 適合号数 | グリップ長 |
TYPE73 MH200 | 2.01 | 1.0/10.0 | 20~80 | 345 |
TYPE73 MH230 | 2.32 | 1.0/11.5 | 20~80 | 415 |
ここで気づくんですよね。
先径は同じ。
でも元径が違う。
そもそもブランクの長さが違う。
ということはブランクのテーパーが違う?
これ、同じパワーでもロッドの性格が違うのでは?
後日また触りに行くと、やっと理解しました。
ロッドの各セクションの長さが全然違うんですよ。
まとめるとこんな感じですね。
- ティップ→どちらも同じ
- ベリー→200よりも230の方が長く設定されしなやか
- ティップ→ベリーを長くとった分、バットを太くしMHとしてのパワーを確保
この体験を通して、
同じようなパワーでもロッドごとに性格は違う
というのを意識するようになりました。
普通にロッドにこだわる方であれば、こんなことは当たり前なのかもしれませんが、自分の中では結構衝撃でした。(笑)
カタログスペックからの妄想が楽しい
先ほどの船釣りロッドの体験から、いろんなロッドカタログを見ながらロッドを触ることにハマりました。
その中でも突出しているのが、バスロッドでいつも使っているレジットデザイン ワイルドサイドです。
このスペックを見ながらロッドを触り、実際に釣りをすることでロッドへの理解がものすごく深まるんですよね!
そしてレジットデザイン ワイルドサイドの細部へのこだわりが見えてきて、さらにこのロッドが好きになりました。
なぜそのレングスなのか
なぜそのグリップ長なのか
なぜその先径なのか
なぜその元径なのか
自分が所有しているモデルで、個人的に特にこの細部へのこだわりを感じたのは(Kazの妄想が止まらなかったのはw)以下のモデルです。
- WSC64L
- WSC62ML
- WSC63MH
- WSS-ST63ML
- WSS-ST65L
これらのモデルに関しては、開発段階で「先径、元径、グリップ長、ブランク長」が最終調整された結果、このレングスこのパワーに落ち着いたんじゃないかと思っています。
狙ったレングス、狙ったパワーでなく、細部のこだわりと細かい調整を経た結果
が、最終的にこの番手の数字とパワー表記になっていると思っています。
それくらい絶妙なバランスなんですよね。
ロッドカタログのどこを見る?
じゃあどこを見るとそんなにおもしろいのか?
まずはこの4点を見ます。
- レングス
- グリップ長
- 先径
- 元径
ここに、計算指標を2つ入れ込みます。
- 元径-先径=ブランクテーパー
- レングス-グリップ長=ブランク長
この2つを入れた6項目が見るべき項目になります。
- レングス
- グリップ長
- 先径
- 元径
- ブランクテーパー
- ブランク長
ん?テーパーアクションとか使用ルアー例とか適合ウェイトとかじゃないの?(笑)
って声が聞こえてきそうです。(笑)
見なくもないですが、自分はこの6項目を食い入るように見ますね!
ここを見ると、レジットデザイン ワイルドサイド は本当におもしろいです。ただグラスロッドに関しては、そもそものロッドのメインマテリアルが違うので、このロジックには当てはまらなくなることをご了承ください。
必要項目だけを抜き出してみてみましょう。
自分が所有しているモデルはオレンジにしています。グラスロッドがグレーアウトしています。 計算指標はボルドーレッド(グラスロッドカラーですねw)にしています。
これをどうやって見ていくのか。
ポイントはここになります。
- 先径が細ければ、ティップが入りやすい
- 元経が太ければバットパワーがある
ここまでは普通ですね。大体想像が付きそうですし、その想像は大概当たっていることが多いです。(笑)
さらに以下の項目を見ます。
- ブランクテーパー(元径-先径の差)が大きく、ブランク長の短いロッドはパワーが強い
- ベリーを長くとるとしなやかさが加わるがバットパワーを失う
- ブランクテーパー(元径-先径の差)が小さくブランク長が長ければしなやか
- ベリーを短くするとパワーが加わるがしなやかさを失う
得意の絵で図解して見ます。(笑)
解説します。(笑)←結局文字やんw
→ブランク長が短く、テーパーを大きくきつくすればパワーが上がる
→ブランク長を長く、テーパーを小さくゆるくしればしなやかになる
こんな感じのロッドの性格になってきます。
ただ、各セクションの長さをどれだけ取るかによって、イレギュラーを作り出すこともできます。
レジットデザインのロッドは、ベリーにイレギュラーバッファを持たせて、ロッドに性格付けをしていることが多いような気がします。
まずスピニングロッドで見てみましょう。
スピニングは、相当システマチックになっています。
ブランク長の長い順に並び変えてみます。
一番びっくりするのはWSS61ULとWSS61Lです。
キレイにブランクテーパーとブランク長が一致します。
これはチューブラの61を基本軸にし、パワーを上げてもロッドの性格を変えないという意思の表れと思っています。基軸となるモデルであるからこそ、パワーを変えてもなるべく性格を変えないという配慮にも見えます。
WSS61Lは今期導入を考えていて、WSS61ULと触り比べてみましたが、やはりその性格は似ていました。
そしてWSS-ST65Lは、使っていてしなやかで大好きなフィーリングなのですが、やはり数値上にも表れています。ブランクはWSS64Lよりも長く、ブランクテーパーもゆるいんですよ。このパワー、しなやかさ、レングスが相まって、WSS-ST65Lはワイルドサイド史上最高のスーパーマルチプルロッドに仕上がっています!
高梨プロもおっしゃってましたが、本当に1本では足りないんです。(笑)
さすがにパワーフィネスのWSS-ST63MLはブランクテーパーはキツめに作られています。
ただこのロッドは開発段階では65くらいで作られていたんじゃないか?と思うんですよね。それくらい63というレングスに違和感なんです。
はじめは65で作ったが、最後にパワー補うためにブランク長を短くし、ブランクテーパーを上げてパワーアップさせたのでは?と。しなやかさとパワーを両立させた高次元パワーフィネスロッドからは、そんな意思が感じられます。
はい、ただの妄想です。(笑)
ただ、このカタログの見方をするとこんな妄想がいくらでも出来ます。(笑)
次にベイトロッドで見てみましょう。
- WSC64L
- WSC62ML
- WSC63MH
自分の所有するこの3本にはレジットデザインの並々ならぬこだわりが隠されていると感じられずにはいられませんでした。
WSC64LとWSC63MHは細かい最終調整が行われていそうです。
完全に妄想ですが、共にWSC63Mのスペックを元に開発が進んだのでは?と。
そして最後にWSC63MHはグリップを5mm長くし、ブランクテーパーを上げパワーを引き上げをしたのでは?と。
逆にWSC64Lはグリップ長を20mm短くし、さらにレングスを64にすることでブランク長を確保し、しなやかさをロッドの性格にプラスしたのでは?
こんな妄想が膨らみます。(笑)
おそらくグリップ長は共通で215mmにしておく方がコストが安いはずなんですよ。
WSC63MHに至ってはたったの5mmの違いです。
ただ、ここの5mmにこだわりを感じずにはいられませんでした。
ワイルドサイドがリリースされたときの、バスフィッシングシーンの基軸となるレングスは610だったと思います。各社このレングスが中心モデルでした。
そこで世に放たれたショートロッドコンセプト。
自分も一気に惹き込まれました。
ただ、ここでもスピニングでのWSS61ULとWSS61Lであったようなことが起こります。
- WSC610M
- WSC610MH
やはりブランク長とブランクテーパーが同じなんですよ!
これは基軸になるモデルの、ブランクの性格はパワーを変えても同じにしておくことで、両方のロッドを手に取っても違和感なく使い分けることが出来る、そんなユーザへの配慮とマーケティング戦略にも思えてきます。
ショートロッドコンセプトのラインナップはエッジのある性格をロッドに与えつつも、世のスタンダードラインナップへの配慮もされているんですよね。
こうやってレジットデザイン ワイルドサイドのロッドをカタログスペックから読み取ることで、さらにこのロッドのおもしろさに取りつかれてしまったんですよね。(笑)
カタログスペックを裏切られると楽しい
こんな感じにつらつら書いて来ましたが、あくまでカタログスペックからの妄想に過ぎません。(笑)
私の妄想に付き合わせてしまい大変申し訳ございません…。
飯高さん、鬼形さん、勝手に妄想を膨らませ、好き勝手書いてしまい申し訳ございません…。
ただ、こうやってロッドカタログを見ていくと、触る前や手に入れてから実際にフィールドで使う前の予習になるんですよね。
そしていい意味でそのカタログスペックを裏切られることが楽しい。
嬉しい誤算になったりすることが多いんですよね。(笑)
レジットデザイン ワイルドサイド はどのロッドも懐が深いので、いい意味で裏切られることが多いですね!
ちょうどレジットデザインの2019年ロッドカタログがBasserさんに同封されています。
ぜひ今日の記事エントリを思い出しながら見てみると、ワイルドサイドの違った一面が見えてくるかもしれません。
ブランク長とブランクテーパー
この2つに注目してみることで、
「次はこんな感じのロッドが欲しいな!」みたいなことを考えながら見ると、実は考えていた番手とは違う番手が答えとして見えてくるのもおもしろいですよ!
今期の新しい番手であるWSC64XHとか、もう触らないでも買いたくなるような番手です。(笑)
64というレングスにしたということは、65でしなやか前提で開発して、最後にパワーを加えたのかなー?とか、もう妄想がトマラナイ。(笑)
詳しいスペックが早く見たい!そして早く触ってみたい!
こんなロッドカタログの見方もあるよ!私はロッドカタログのここを見る!ロッドカタログは見ないけどここは気になる!みたいなご意見ご質問は、ぜひTwitter(@kaz_sgf)まで、ツイートでもDMでも大歓迎です!
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