こんにちは。
フィッシングパーソナリティのKaz(@kaz_sgf)です。
今日は寒かったですね…。
一気に冷え込んで、これは冬まっしぐらな気がしています。
でももう、11月も終わり、師走は12月もすぐそこなんですよね。
今年は本当にあっという間でした。
実はこのブログも、もう少しで1歳になります。
そんなこんなで、今日は先日参戦してきたH-1グランプリのお話です。
まぁ、お話というよりも、自分の今後のための備忘録に近いですね…。
あ…、
お察しかもしれないですね。
そんな人は、実に鋭い方です。
はい。デコ記録になりますよー!(泣)
ただ、自分の中では、未知のフィールドでの魚の探し方について、ものすごく勉強になったトーナメントでした。
では、いかにしてデコったのでしょうか!?
(なんか矛盾してるなw)
それでは行ってみましょう!
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目次
プラに入る前の仮説と前日プラの様子
今回はプラに2回入りました。
2回と言っても、そのうちの1回が台風による日程変更前の開催日に合わせてだったので、実質本番前日の1回ですね。
今回はプラらしく?w 事前にちゃんとイメージを沸かせてから挑みました。
プラの前の仮説(別名:妄想)
今回の新利根川は、台風の影響で水が悪くなり、コンディションが非常にタフ!と聞いていました。
ただ、悪い中にも良いコンディションやファクターは必ずあるわけで。
そんなポイントは一体どこなんだろう?と考えていました。
不思議にも自分の中には明確な条件はあったんですよね。
それは、
水通しの良いところ
です。
あー、じゃあ上流一択ですね!
全然おもしろくない仮説ですね!
想定でも仮説でもなんでもないでしょ!
ってなりますよね。(笑)
これが温かい季節であれば、上流一択なのかもしれません。
ただ、季節は11月半ば、冷え込み強くなってきた季節なわけで…。
こんな単純明快なわけがないと自分に言い聞かせ、エリアを考えていくことにしました。(笑)
未知のフィールドをいつものフィールドに置き換える
とにかく経験値がほぼ無いに等しい新利根川。
ピンのポイントもわかるわけもなく…。
なので、ざっくりとですが新利根川の大まかなエリアを、いつも通う房総リザーバーに置き換えて考えてみました。
- スノヤワラ・妙義水道→本湖
- ボート屋周辺・中流→川筋
- 上流→バックウォーター
こんなフザけた定義でエリアを考えてました。(笑)
おそらくロコの方や、やり込んでいる方々からすれば、
「コイツ何言ってんねん!w(草生えたwww)」ってなると思います…。
でも、リザーバーも元々は川なわけで、川をダムという壮大な人工建造物で堰き止め、水が貯まり今の姿になっているわけで。(無理矢理w)
川=リザーバー
リザーバー=川
こう考えると、自分の中でうっすらとやるべきポイントが見えてきました。(もはや盲信に近いですねw。)
そしてまず、以下のようにエリアやポイントを取捨選択しました。
- 冷え込みが強ければ、バックウォーターである上流は捨てる。
- 日中もローライト、太陽が出ずに水温が上がらなければ、シャローを捨てる。
- 逆にハイライトで太陽に照らされ、水温計で水温が変化し始めたら(お昼前くらいのイメージ)シャローを撃つ。
となると、やるべきポイントは結構絞り込まれます。
- 川筋である中流域やボート屋周辺
- 本湖であるスノヤワラか妙義水道
これらのエリアで、水の少しでも良いポイントを探すことにしようと。
さらにこれらのポイントに、水通しが良いとされるファクターを考えると、上記のポイントに岬やハンプ、ブレイクエッジ、流心付近の沈みモノというような条件が単発ではなく複合的に絡むポイントが正解に近いのでは?と事前に仮説を整理しました。
そしていざ、前日のプラに挑みます。
実際に新利根川にプラに出て思ったこと
プラの結論から言うと、激タフすぎて手に負える気がしなかったです。(笑)
まずは、流心近くをノリーズのスピナーベイト、パワーロール3/4ozをスローロールさせながら探ります。
がしかし、無。
シャッドはO.S.PのハイカットDRとダンクを中心に、PE0.6号にフロロリーダー4lbまで落とし、水深3.5mオーバーのボトムまで確実にタッチ出来るようなタックルセッティングにし、これも流心近くの魚探に映る沈みモノを中心に探ります。
がしかし、無。
たまに、明らかにバスではない魚がイチャコラしてきてはいましたがw。
これはバスのレンジが流心付近ではないのかも?と思い、流心のレンジを捨て、ブレイクエッジを探るオペレーションに移行していきます。
まずはワンエイトMRをチョイス、ひたすら1.5m前後から3mほどまで落ち込むブレイクの上を走らせます。
がしかし、無。
次はブレイクエッジのボトムをダイレクト探るオペレーションへ移行。
ルアーはO.S.Pのオーバーライド1/8oz。
これをスモラバを扱うかの如く、ショートピッチジャークで誘っていきます。
ボトムのエビや、ヨシノボリを意識して動かすのですが、周りから見ると、ものすごく変な動かし方だったと思います。
少し脱線しますが、タイラバにタッチアンドゴーというテクニックがあります。
タイラバは落として巻くだけの釣りです。
ただこの単純ともいえるオペレーションの中にも奥深さがあって、非常におもしろい釣りです。バスフィッシングにおけるマキモノ、とくにワイヤーベイトやスイムジグが好きな方はハマると思います。
タッチアンドゴーは書いて字の如く、
ボトムまでフォールさせ、ボトムタッチしたらすぐに巻き始める
ただそれだけです。
でもこれ、本当に精度高くやろうとするとめちゃめちゃ難しいんですよね…。
それこそボトム感知が遅れ、巻き始めるのが遅れると、フォールで追って来たマダイはタイラバを見切ってしまいます。
今回はこのタイラバにおけるタッチアンドゴーをバスフィッシングに少し応用しました。
基本的に今回のショートピッチジャークは10cmもロッドワークを行っていません。
シャクる時は鋭くシャクリ、ボトムへのフォールはルアーのフォールスピードに合わせてロッド操作でゆっくり行い、ボトムに着いた瞬間にまた鋭くシャクる。
この繰り返しです。
これでエビの跳ねる様子や、ヨシノボリの動きを再現しにいきました。
実はこの釣り方、豊英ダムで試していたんですよね。
この時はルアーを動かしすぎないようにベナンベナンのロッドでやってました。ただ、練習していくと手返しも考えるとベイトの方がやりやすかったので、今回はベイトタックルで行いました。
そしてしばらく続けていると、ここで事件が起こります。
フォール途中に明らかなバイト。
スウィープに合わせを入れると魚の反応が…!?
そしてデカい!
でもなんか引きがおかしい…。
上がって来たのはこの娘でした。
…。
ただ、自分が絞り込んだレンジに魚はいました。魚探を確認しながらの撃ち込みになるのですが、コイらしき魚影とともに、バスらしき魚影も写っているんですよね…。
きっと今日はこの娘の方がお腹が空いていたのでしょう…。
そしてこのFight of KOIで、あることに気づきます。
そうなんです。
気がついたら水がきれいなエリアに突入していたのです。
下流に戻る時に気づいたのですが、セブンイレブンの橋の周辺はかなりの広範囲で水が良かったんですよね!
バイトが出たポイントは、この水の良し悪しの切り替わるエリアのブレイクエッジでした。
こんなことを考えていると、同じ誘い方でもう1発バイトが出ますが掛けられず。
ただ、これで条件の揃い仮説の成り立ちそうなレンジとエリアが絞り込まれ確信に変わります。
ブレイクエッジ×水の良いエリア(水の切り替わるエリア)
これは明日のキーファクターになるかもしれないと感じることが出来ました。
この時点でブレイクエッジが効くと感じていたので、本湖(スノヤワラ・妙義水道)は自分の中でバッサリ切り捨て、プラを締めくくりました。
帰り際、ボートを片付けている時に埼玉のナオさんにお声がけ頂きました!
新利根川初心者の自分に(まぁ、どこでも初心者かw)、プラ前のクソ忙しいタイミングにも関わらず、快くいろいろと教えて頂きありがとうございました!
埼玉のナオさんはプラに入る前に、上流をクルマで見てきたらしく、「ロコはここまでするのか…。」と完全に明日に向けてビビって縮こまっている自分がいたのはショナイですよ!w
でもここで埼玉のナオさんに言われた、「水の良し悪しは日替わり、シマシマなんですよ。」という言葉が、翌日の本番中の自分自身の戦略チェンジを生み出すとは、この時は微塵も感じていませんでした。
むしろシマシマ??って頭の中がなっていたくらいだったので…。
前日プラから見えたファクト、意思を持ったタックル変更
2バイト(1コイ含む、いや2コイかもw)のどちらもメタルバイブのショートピッチジャークでした。
まずは前日プラのセッティングは以下のような感じです。
▼前日プラでのセッティング
ロッド | リール | ルアー |
WSC62ML | 18 バンタムMGL HG | メタルバイブ |
WSC63M | 18 ビッグシューターコンパクト | スピナーベイト(TW) |
WSC65MH | 19 アンタレス HG | パワーロール 3/4oz |
WSC-G62L | 15 カルカッタコンクエスト 101 HG | クランクベイト |
WSS63L-5 | 17 コンプレックス ci4+ F4 HG | シャッド |
とにかく強波動にこだわり、濁りの中でもルアーの波動で魚を引っ張るようなセッティングを組みました。
ただ結果的に弱波動系のルアーでしかバイトを取ることが出来ませんでした。
この結果により、タックルセッティングの変更と追加をします。
実は前日の夜10時まで、タックルには一切触らずに、プラの先入観をリセットして勘に頼らず、今見えているファクトだけで組んでみました。
▼本番当日のセッティング
ロッド | リール | ルアー |
WSC64L | 16 アルデバラン BFS XG | メタルバイブ |
WSC62ML | 18 バンタムMGL HG | スピナーベイト(DW) |
WSC63M | 18 ビッグシューターコンパクト | ステルスペッパー 110 |
WSC65MH | 19 アンタレス HG | パワーロール 3/4oz |
WSC-G62L | 15 カルカッタコンクエスト 101 HG | クランクベイト |
WSS63L-5 | 17 コンプレックス ci4+ F4 HG | シャッド |
赤字が前日プラから見えたファクターから、意思を持って追加したセッティング、青字がロールチェンジになります。
メタルバイブをスモラバのようにショートピッチジャークで使用したかったのと、少しでもルアーの移動距離を抑えるためにMLパワーからLパワーのベイトフィネスロッドへ変更します。
いつもスモラバを扱うセッティングなので、自分の精神安定の意味も込めています。(笑)
さらに弱波動のルアーを追加するために、WSC63MはMパワーロッドにステルスペッパー110をセット。
そして濁りの中でスピナベをより早く巻くためにビーブルをプラの段階のTWからDWへ変更。早巻き水面直下で使うためWSC63MからWSC62MLにロッドパワーを落とし、フッキングをミスってもオートマティックに初期掛かりするようにしバラシを防ぐセッティングへ変更しました。そしてさらに早く引き、かつ濁った水面直下をバジングのように引くためにディーパーレンジ1/2ozもラインナップに加えました。
そして使うルアーを絞り込むべく、小さなタックルボックスに使うルアーをチョイスします。大きなボックスに入れっぱなしだと、ローテーションや柔軟な戦略変更が出来なさそうだったので…。
ちらっと写っているクリアボックスが、その日に使うルアーを選抜したボックスになります。
お弁当の具はコチラ!(笑)
そんなこんなで、本番の日を迎えます。
そして迎えたH-1グランプリ 新利根川戦 当日!
とりあえずエリアは絞り込みました。
大きくは水門から、セブンイレブンまでの間。
前日もそうですが、昼間は晴れ間が広がりそうだったのと帰着は13時なので、時間があれば、混んでいるあろうスノヤワラの真珠棚はパスして、お昼前に水門出て左右にあるアシ際シャローとブレイクエッジまで触る、というプランでした。
絞り込んだキーファクターにしたのは3点。
- 悪い水と良い水の切り替わるところ
- 流心手前のセカンドブレイク、もしくは岬やハンプ
- 明らかに良い水のエリアのシャロー
これらが複数条件で絡むポイントをひたすらにランガンしようと決め込みました。
そんなこんなで、出船前は緊張しすぎて、レジェンドの横井さんにタックルチェックして頂いたにも関わらず、一切気づかないくらい気持ちに余裕がありませんでした…。
そんなこんなでスタート!
ブレイクエッジをクランク、岬状やハンプ上になる少しでも水通しの変化のあるところをシャッド、どちらのポイントもフォローにメタルバイブを入れながら進みます。
きっと水の良くなる、切り替わるエリアに差し掛かったらバイトが出ると信じて。
そしてバイトの出ぬまま、セブンイレブン前まで来てしまいます…。
水の良いエリアが無くなっているではありませんか…。
ここで前日の埼玉のナオさんの言葉を思い出します。
水の良し悪しは日替わり、シマシマ
いや、日替わりと言えども、いきなりこんなに変わるのかと…。
そしてシマシマってなんだっけと…。
時刻は9時半をまわり、10時近くになっています。
もう一度ちゃんと思い出します。
水が良いエリアと悪いエリアでシマシマになっているんですよね。
あ、これだ!シマウマとかそんなんじゃねーぞと。(笑)
(埼玉のナオさん、金言頂いていたのに申し訳ございません…。)
このフィールドは川、少なくともいつものリザーバーよりは確実に常にカレントが効いているフィールド。
となるとシマシマ上に良い水のエリアと悪い水のエリアがあるとのこと。
となると、前日の良い水は下流のエリアに流れたのかもしれないと考え、一気にボート屋付近まで戻ることを決意します。
そしてkaneckさんに遭遇、スノヤワラに朝イチ行ったけど誰も釣れているのを見ていないと、そしてみんなスノヤワラから引き上げていると。
たしかに、中流域で見るボートも、ひたすらライブウェルが動いていません。
これは1本出ればワンチャンあるのでは!?なんて話をして、お互いのポイントに向かいました。
そしてここで確信します。
昨日の水は、必ず水門から今自分いる中流の下流側の間にあると。
そしてついに、昨日の感じの水を見つけます。
ボート屋のすぐ下流から水門までの、下流に向かって右側の岸際でした。
ここの水は、明らかに昨日バイトが出た水の感じに似ていたんですよね。
岸際にメタルバイブを入れることを試みますが、オーバーライドだとゆらゆら揺れて落ちるため、根がかりが多発するだろうと考えていました。
ここは前日にクリアボックスにセレクトした、ストレートに落ちるフラッシュユニオンのフルメタルソニックに変更し、少しでも根がかりを防ぐべく探って行きます。
すると、水門手前のアシ際の切れ目で事件は起こりました。
ロッドアクションでフォールさせる最中に、ルアーがゆっくり持っていかれます。
そう、スモラバのフォールで出る、あのアタリ、アレです。
これはバスだろうと確信し、スウィープに合わせを入れます。
ちょっとすでに涙目になっていたと思うんですよね。(たぶん傍から見たら相当気持ち悪かったはずw)
これを取ったらワンチャンあるかもしれない。
そして次の瞬間に、ロッドから伝わる重みがなくなりました。
初めてだったかもしれません。
バスをバラして、声を上げてあそこまで感情をさらけ出したのは。
手の力が抜け落ち、力なくロッドをデッキに落としたのも初めてです。
そのままデッキに力なく突っ伏したのも、おそらく初めてです。
時間にして数秒だったかもしれません。
自分にとっては数分のように感じ、しばらく立ち上がることが出来ませんでした。
これを書いているこの瞬間も、悔しくてタイプする指が止まるくらいですからね。(笑)
これは完全にタックルセッティングのミスにありました。
プラの時はMLパワーのWSC62MLで同じ釣りをやって掛けてました。(コイだけどw)
この日はスモラバの感覚でやりたかったので、ベイトフィネスタックルでやっていたんですよね。明らかにフッキングパワーが足りずに、フックの初期掛かりのままファイトをしたのが原因です。
こう考えると、本当にタックルバランスやタックルセッティングは奥が深いです。そしてまだまだ自分は甘いと痛感させられました…。
正直この後のことは、あまり覚えていません。
同じようなファクターの絡むポイントを、同じ要領で撃っていきますが、何も起こらず。
そのまま帰着となりました。
H-1グランプリに参加してみて
帰着の際の着岸の際に、もう悔しさを疲労でフラフラになっており、落水しかけて愛竿のWSC65MHを踏んで折るというハプニングもありました…。
でも総じて、出て良かったと思ってます!
115名の出場で6名7本のウェイインのみと、稀に見るタフな試合でした。
ただ、メタルパターンで入賞されていたり、ルアーは違えど良くない水の水面直下をバズベイトで攻めたり(自分はスピナベのバジングでしたが…)、あながち選択していた釣りは大きくズレていなかったのかなと思いました。
誰もが諦めたくなるそんな激タフな状況、その中で本気で魚を探し、走り回り、悔しがり、フラフラになるまで戦えたこと、熱くなれるのって、なんか良いな〜って素直に思えました。
自分は今年で38歳、良きオッサンです。(笑)
そんなオッサンがここまで熱くなれるバスフィッシングトーナメントは本当におもしろいなと。
本当に悔しかったので、ぜひ来年も出たいと思っています!
そしてもっともっと釣りがうまくなりたい、まだ出会うことの出来ていない魚と出会いたい、そのために精進出来ればと思っています!
もっと修行します!
まだ全然甘いな!こっちの大会にもおいで、ボコボコにしてやんぜ!インビテーション送ります!みたいなご意見は、ぜひTwitter(@kaz_sgf)まで、ツイートでもDMでも大歓迎です!
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